ユニクロ、エアリズム・マスク発売!

新型コロナウイルの感染拡大防止のために、マスクが手放せない日常が定着しています。しかし、これから気温と湿気があがる夏場にかけて、マスクの着用は不快感をともないます。ユニクロが、衣服内環境を整える快適素材エアリズムを使用したマスクの製造販売を開始しました。6月19日から販売されていますが、人気が高く、なかなか手に入らないようです。夏場を乗り切る快適マスクへの消費者の期待はとても大きいようです。

2020年6月26日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

“ユニクロが6月19日に売り出した「ユニクロマスク」。あっという間に売り切れ、本格的な夏場を控え、人気は過熱気味だ。そもそも「マスクを売らない」と話していた柳井会長兼社長だが、その方針を転換した。理由は過去に例がないほどの顧客からの要望だ。電話、メール、SNS(交流サイト)と、毎日ようにユニクロのマスクを求める声が相次いだ。SNSではすでにエアリズム素材を使った手作りマスクの投稿も相次いでいた。”

ユニクロマスク

“これまでマスクをつくった経験がなく、尻込みしていたユニクロ。もっとも同社の経営指針のひとつが「現場、現物、現実」の重視だ。否定的だった柳井氏も指針に従い、翻意。マスク参入を決断した。”

“研究を重ねてマスク開発に着手し、3層構造の商品が仕上がった。同マスクは特許出願中だそうだ。政府はこれに先駆けて4月にいわゆる「アベノマスク」の全戸配布を始めたが、評判はいまいち。結果的にユニクロが「国民マスク」の一部を請け負う形になったかのように映る。”

“それにしても日本のマスク狂騒曲はすさまじい。4月は極度の品薄状態となり、それからわずか2か月で汎用品が成熟市場に転じ、マスクという新たなファッション市場が誕生したのだ。ユニクロ以外にもミズノやアンダーアーマーなどスポーツ用品メーカーが相次ぎ参入し、軒並み完売状態。しかもマスクを巡り、除菌剤やマスク着用に伴う肌荒れ対策の化粧品が売れるなど、日用品企業はマスクシフトを強める。新型コロナウイルス感染症が生んだニューノーマル(新常態)の市場の広がりは尋常ではない。”

顧客の声がユニクロを動かしました。感染症の影響で経済全般は非常に大きな打撃を受けていますが、その一方で新しい商材や市場も生まれつつあります。私たちが「新しい日常」を築いてゆくための模索が続いています。

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