号外:カリフォルニア州の山火事、ワイン産地ナパバレーにも

アメリカ西海岸での山火事が収まる気配を見せません。本当に心配しています。カリフォルニア州サンフランシスコ市近郊に住んでいたころ、何度も訪れたナパやソノマといったワイン産地にも被害が広がっているようです。山火事の原因はずさんな土地管理だと言っている大統領もいますが、そんな問題ではないでしょう。気候変動への対策を怠れば、山火事で世界の多くの森林が失われ、環境破壊が一層進むことになります。何とか食い止めなければならないと思います。

山火事の煙で太陽の光が遮られたサンフランシスコの赤い空

2020年9月29日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

“米西部カリフォルニア州で山火事の被害が広がっている。9月27日未明には、ワイン産地として有名なナパバレーのブドウ園にも火の手が及んだ。カリフォルニア州森林保護防火局によると、焼失面積は少なくとも約45平方キロメートルに達した。山火事はサンフランシスコ北約120キロメートルに位置するナパ郡とソノマ郡のブドウ園や近隣地域に迫っている。地元メディアによるとナパバレーで少なくとも1つのワイナリーの建物が炎に包まれた。”

“今回の山火事による負傷者は報告されていないが、近隣には住宅街や医療施設も多く非難を急いでいる。カリフォルニア州北部など16郡で計画停電が始まり、約19万5千人が影響を受ける。米国立気象局(NWS)は、山火事が28日にかけてカリフォルニア州北部の多くの地域で続くとの見通しを示した。カリフォルニアでは8月から、過去18年で最も深刻な山火事が続いており、これまでに30人以上が死亡した。

“山火事の原因をめぐっては、気候変動が原因と指摘するニューサム州知事と、土地管理が主な原因だと主張するトランプ大統領の対立にも発展している。英イースト・アングリア大学のマシュー・ジョーンズ博士らは「気候変動が米西部に以前より高温で乾燥した天候をもたらし、山火事のリスクが格段に増している」との調査結果をまとめた。

ワインヤードに迫る火の手
焼け落ちる近隣の民家

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