ユニクロ、軽くて暖かい機能性アウター素材開発

昔、私が大学生のころはダウンジャケットは非常に高価なアイテムでした。社会人になっても、PatagoniaやThe North Faceといったアウトドア・アパレルのダウンジャケットにはなかなか手が届きませんでした。日本国内でダウンジャケットが一般化したのは、やはりユニクロが大量生産して価格を下げてくれたおかげでしょう。今でも高級ブランドのダウンジャケットも色々ありますが、すっかり冬の定番アイテムになりました。アメリカも結構寒冷な地域が多く、Eddie BauerやL.L.Bean、Lands’ Endといった元々通販系のアウトドア・カジュアル・アパレルがダウンジャケットを比較的手頃な価格で販売しています。ダウンジャケットは、軽くて暖かく、たためばコンパクトになる便利なアイテムです。ただ洗濯はちょっと大変で、クリーニング屋さんのお世話になるケースが多いと思います。日本でダウンジャケットを広く普及させたユニクロですが、東レとの共同開発で新しい保温素材を開発したという話題です。

2024年10月3日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

”ファーストリテイリング傘下のユニクロは10月3日、東レと共同開発した機能性素材「パフテック」を使ったアウターの発表会を東京都内で開いた。最新の技術を使い、保温性が高くて軽く手洗いもできる。利便性と機能性をアピールする。”

パフテックは髪の毛の5分の1の細さの極細繊維を使用した。らせん状の繊維一本一本に空洞があり、空気の層を多く含むことで保温性を高めた。軽いため持ち運びもしやすく、室内での気温差にも対応できる。羽毛よりも速く乾くため、家庭で手洗いして一晩で乾いて翌日に着ることができるという。

“パフテックは2023年にテスト販売を開始。2024年7月から本格的に販売を始め、現在は子ども向けも含めたコートやベストなど15品を販売している。今シーズンの秋冬衣料の戦略商品として海外も含めた販促を強化していく方針だ。ファーストリテイリングの勝田幸宏上席執行役員は「パフテックが幅広い生活シーンでシームレスに着用いただける新たな定番となることを願っている」と話した。

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