「織り織りのうたプロジェクト」、不要な服で被災地支援を

2020年7月8日付けNikkeiLUXEに掲載された記事より、

“フリーマーケットにも気軽に参加できない今、着なくなった服をどうしよう? そう悩むなら、被災地支援として寄付するのはどうだろうか。「織り織りのうたプロジェクト」は、東日本大震災の被災地支援を行うプロジェクト。岩手県に伝わる「裂き織り」という手法を使い、寄付された古着や古布でラグやヨーガマットを制作・販売している。適している衣類は、Tシャツ、ポロシャツ、カットソーなど、程ほどの厚みがあるもの。素材は問わず、綿のほか、シルク、化繊も可能だという。”

「織り織りのうた」ラグ

“寄付方法は、洗濯済みの古着、古布を段ボールに詰め、岩手県下閉伊郡岩泉町にある工房に送るだけ。5箱以上の場合に限り、事前に連絡が必要だ。支援の方法はもう一つある。できあがった製品を購入することだ。ラグ、ヨーガマットのラインナップは、カラフルな「虹」、ブルー系の「海」、アースカラーの「山」、ホワイト系の「雪」、岩泉町の樹木の草木で染めた「色葉うた」の5種類。色彩で東北と三陸の震災以前の美しさを表現している。”

「織り織りのうた」ラグ

“大きさは、幅60cm x 長さ180cm x 厚み3mmが基本。長さはリクエストが可能だ。色合いについても相談できる。なかには「子どもが来ていた服で遊び用のマットを作ってほしい」「亡くなった母の服で玄関マットを作ってほしい」といったオーダーもあるという。”

“「織り織りのうたプロジェクト」がスタートしたのは、2011年。岩泉には、裂いた着物を織って再利用する「裂き織り」という習わしがある。その織り方で、支援物資の中で山積みになった衣類をマットに変えることで活用することがプロジェクトの始まりだ。資源としてだけでなく、物資の送り手の気持ちも無駄にしたくないという思い入れがあった。”

手織りの製作風景

“当時、仕事を失った人々の居場所としても貢献していたマット織り。復興とともに織り手は減り、現在は一人だけになってしまった。しかし今後も立ち上げ当初の志を忘れずに運営してゆきたいという。古着、古布を手放す。マットを織る、マットを購入する。これらが人の思いでつながるとき、生まれるのがあたたかな循環の輪だ。その輪に加わった時、私たちの1つの小さなアクションが響きあい、やがて誰かの力に変わる。”

「織り織りのうたプロジェクト」:https://oriorinouta.wordpress.com/

規模は小さいですが、素敵なプロジェクトだと思います。巣ごもり生活中にクローゼットを整理され、古着の処分をお考えの方は、是非ご検討ください。

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