号外:世界の平均気温、連日で過去最高更新!
もうすぐ梅雨が明けるのだと思いますが、このところの高温と湿気には身体がついていかない感じです。夏本番はこれからですが、すでに連日のように熱中症の疑いで緊急搬送される人が出ています。一昔前は、梅雨の雨はしとしとと降るものだと思っていました。しかし最近では、梅雨の雨というよりは集中豪雨のような降り方で、線状降水帯などというおっかない言葉も毎日のように聞くようになりました。今年が異常気象だというのではなく、日本の気候そのものが変化していることを実感します。地球温暖化対策、気候変動対策は、世界各国の協力によって少しずつではあっても進展しているのだと思います(思いたいです)。その一方で、「世界の平均気温が過去最高を更新した」というようなニュースに触れると、人類の対応は間に合うのだろうかと、とても心配になるのは私だけではないでしょう。
2023年7月6日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、
“世界の平均気温が連日、過去最高を更新している。7月3日に摂氏17.01度に達し、2016年8月に記録した16.9度を上回った。4日には17.18度まで上昇した。専門家は南米ペルー沖の海水温が上がる「エルニーニョ現象」によって、今夏の平均気温がさらに高まる可能性を指摘している。米国立環境予測センターなどが観測した気象データを、米メーン大学の研究チームが集計した。”
“世界的な気温上昇は各地に影響を及ぼしている。米南部テキサス州では激しい熱波で死者が相次いでいる。カナダでは高温や乾燥した気候により、山火事の焼失面積が例年の10倍強に達した。中国やインド各地も猛暑や熱波に見舞われている。”
“最高気温の記録は今後更新される可能性がある。世界気象機関(WMO)は4日、エルニーニョ現象が7年ぶりに発生したと発表した。WMOのペッテリ・ターラス事務局長は声明で「エルニーニョの発生が猛暑を引き起こす可能性を大幅に高めるだろう」とコメントした。”
日本国内では6日、高知県四万十市で今年最高となる36.7度を観測し、全国19の観測地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。5日まで20日間の平均気温も平年を上回る地域が目立ち、2度以上高い地点が約2割に上る。気象庁の7~9月の3ヶ月予報も西日本と沖縄・奄美で気温が高く、東日本で平年並みか高い見込みという。