号外:富山のママスキー、子連れママにスポット情報・イベント

ここに紹介されているスタートアップのようなビジネスが、どんどん広がっていけばと期待します。一昔前と比べれば核家族化が進み、ご近所付き合いも少なくなりました。その一方でインターネットを経由して色々な情報に簡単にアクセスしたり、会ったこともない人と交流したりできるようになりました。でもやはり人と人とのリアルな触れ合いは大切ですよね。インターネットを入り口にリアルな触れ合いにつなげていく仕組みはとても良いと思います。子育て中のお母さんが孤立したりせずに、子供と一緒にリラックスして楽しむことができれば、子どもたちも元気にスクスクと育っていくでしょう。

2022年12月12日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

イベント「ママスキーパーティー」

「ママスキー」(富山市)は未就学の子をもつ母親が、親子で気兼ねなく利用できる飲食店や美容室などの情報を提供している。子育てママ向けの情報サイトは多いが、子連れで行けるスポットに特化したところが特長だ。子連れで楽しめるイベントも各地で開催し、多くの参加者を集めている。”

“サイトに店舗などの情報を掲載し、イベントなどの告知をする場合は料金をもらう。各地で子育て中のママたちに掲載店舗などの紹介文を書いてもらう。イベントは自社が主体となって開催するほか、他社からの委託もある。イベントも収益源だ。年に1度、富山県内で開く大規模イベント「ママスキーパーティー」は1万人を集めている。イベントを委託する依頼主は、家族連れの客を多く集めるのに悩んでいることが多いという。同社の土肥恵里奈代表は「家族連れや子連れがどう楽しめるのか、興味を持てるのか、会員やイベント参加者へのアンケートなどで傾向をつかんでいる」と話す。”

ママスキーの強み

“イベントは自社主催と委託を合わせて月20回ほど開催する。新型コロナウイルス禍にもかかわらず、どのイベントも予約は9割が埋まるという。イベントでは子どもたちが楽しめるだけでなく、ママ同士の交流につなげられるようにしている。「どう話しかければいいのかなど、外からでは分からない子育ての苦悩をケアするようにしている」(土肥代表)。2022年から全国展開を開始。富山・石川県のみだったサービス範囲が、22都道府県に広がった。12月には愛知県でクリスマスイベントを開く。愛知でスポットの紹介文を書いている人の提案で開催につながった。「紹介するスポットを増やしながら、富山県外でのイベント開催にもつながっている」(土肥代表)。”

ママスキーの概要

“事業を始めたのは2015年。それまで土肥代表はフリーペーパーの仕事をしていたが、自らが出産し「子連れでは今までのように外出できなくなるのではないか、子どもと一緒に行っていいのか、遊ぶ場所がない、といった悩みがあった」という。産休明け、子連れママ向けの雑誌を会社に提案したが実現できなかった。そのころ、同じ悩みを抱える同業の仲間と出会い、ブログで子育てママ向けのスポットを紹介し始め、それが起業につながった。”

“最初にママスキーパーティーを開催したところ約2000人が集まり、可能性を感じた。最初は無料でイベント業務を受託していたが、有料にして事業化した。現在は富山市内で親が子どもを連れて会話などを楽しめるフリースペースも運営している。新型コロナウイルスの影響でイベント開催やフリースペースの運営も休止を余儀なくされたが、再開すると「助かった」とママたちから歓迎されている。2022年には富山県のスタートアップの重点支援事業「T-Startup」に選ばれた。今後は北陸以外への事業拡大をさらに進める計画だ。”

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