号外:スイスアルプスの氷河が溶けています

2019年8月21日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事です。

“スイスのアルプスの氷河が危機にひんしている。温暖化によって着々と溶けており、最悪のケースでは2100年までにほぼ消滅するとの予測もある。街中では洪水や落石などの自然災害が頻発するなど、市民生活への影響も深刻化している。”

私はスイスアルプスの氷河を訪れたことはありませんが、その雄大で美しい姿は何度も写真やテレビで見ています。スイスアルプスの氷河が溶けて無くなってしまうなんて想像もつきませんし、信じられないことです。その記事によると、氷河の先端は巨大な断熱シートで覆ってあったそうです。ローヌ氷河は夏の暑い日には1日で10センチ後退していると言われています。

アルプスの氷河

氷河は自然水の貯水池として機能し、水力発電や農業にとっても欠かせないもので、生態系や経済に重要な役割を果たしています。アルプス観光にとっても大切な資源です。ところがマッターホルン山では、このところ落石で登山者が死亡する事故が絶えず、入山規制の話もでているようです。地元市町村では解ける氷河がもたらす災害対策を懸命に進めているとのことです。

根本的な原因は地球の温暖化です。温室効果ガスを削減しなければ改善されません。このまま手をこまねいていると取り返しがつかないことになると専門家は警告しています。スイスアルプスは日本からはずいぶん遠い場所ですが、地球上の大気も水もつながっています。決して他人事で済ませられることではありません。私たち個人がアルプスで発生している災害に直接関与することは難しいですが、先ずは事実を知ること、そして機会があれば意見を表明することです。また自分の身近で環境配慮(サステイナビリティ)に貢献できることは、小さなことからで構わないので取り組んでゆくことが大切だと思います。

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