号外:貝印、紙カミソリで脱プラスティック

私はけっこうヒゲが濃いのですが、肌が弱くて電気シェーバーを強く当てると肌荒れしてしまいます。このため長年カミソリを愛用しています。毎朝カミソリを使ってのヒゲ剃りが、仕事モードに切り替わる儀式のようになっています。私が使用しているカミソリは、ヘッド(カミソリの刃がある部分)を定期的に取り換えながら、ハンドル(手に持つ部分)は使い続けるタイプのものです。貝印は、カミソリをはじめ刃物全般を製造販売する企業です。貝印は、新しいタイプの使い捨てカミソリを開発し、販売を開始します。

2021年3月4日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

貝印の紙のカミソリ

“貝印はプラスティックの代わりに紙を使用した使い捨てカミソリを4月に発売する。ハンドル部分に紙を使用し、プラスティックの使用量を従来品と比較して98%削減した。採用した紙は耐久性が高いのが特徴で、セ氏約40度までの水分にぬれても使うことができる。金属を紙につける部分など、プラスティックの使用はごく一部に抑えた。プラスティックと同様のハンドルの持ちやすさを追求、切れ味にこだわって設計した。紙を組み立てて使用するため、持ち運びの利便性も高い。日常の他、旅行や出張での利用も想定する。”

“価格は5本入りで税別1000円。同社の公式通販サイトで取り扱う。4月1日に事前予約の受付を始める。秋以降にはドラッグストアやコンビニエンスストアなどでの展開も目指している。紙製にしたことで、より自由にデザインを加えることもできるようになった。同社は「企業ロゴを入れたグッズやホテルのアメニティーとしても提案していく」としている。”

私のように、家庭で使用するカミソリであれば、使い捨てである必要はないと思います。衛生面での理由などで使い捨てにしなければならない場合(ホテルのアメニティー等)は、重宝するかもしれません。どのくらいの需要があるのでしょうか?私の場合は、出張の際にも、使い慣れた自分のカミソリを持参しますので、ホテルのアメニティーのお世話になることはありません。紙製のハンドルにプリントして、様々なメッセージや装飾を施すことで、ちょっとおもしろいグッズとして使えるかもしれませんね。ということで、実際の使用場面はかなり限られているように思われます。貝印の勝算はいかに。

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