号外:マクドナルド全店で紙ストローを導入

年齢を重ねるにつれ、ある時、ビッグマックを食べると胃もたれすることに気付きました。それ以来、私がマクドナルドの店舗へ行く頻度はめっきり減ってしまいましたが、日本マクドナルドの業績はコロナ禍でも健闘しているようです。4月に施行された「プラスティック資源循環促進法」によって、飲食店での「脱プラスティック」が本格化してきました。

2022年10月4日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

マクドナルドの店舗

日本マクドナルドは10月7日から順次、全国約2900店舗で紙製のストローや木製の食器を導入する。プラスティック製のストローやフォークの利用を原則として取りやめる。切り替えにより、年間900トンのプラスティックの使用量の削減を見込む。4月に飲食店などにプラスティックの削減を促す法律が施行されたことで、外食各社の「脱プラ」の取り組みが広がってきた。”

プラスティック製の在庫がなくなった店舗から順次、木製のフォークや紙製のストローの提供を始める。2月から神奈川県内の30店舗で先行的にプラスティック製を取りやめ、現在は神奈川県と京都府内の全約310店舗に取り組みを広げている。先行店で利用客の利便性を損なわないことなどを確認できたことから、全国に拡大する。子ども用のストローやマックシェイク用のストローなど一部は安全性や使いやすさなどを考慮し、切り替えの対象外とする。

紙製ストローと木製食器

同社の2021年のプラスティック廃棄量は店舗分だけで約6500トンある。今回の取り組みで削減できる900トンには店舗分だけでなく、持ち帰り分なども含む。海外のマクドナルドでは英国などでもストローを紙製に切り替えている。日本マクドナルドは海外のマクドナルドと歩調を合わせ、2025年末までに子供向けの「ハッピーセット」に付属するプラ製おもちゃの素材を再生素材などに切り替える方針を示している。”

“4月施行の「プラスティック資源循環促進法」は飲食店などに使い捨てプラスティックの使用削減を促している。使い捨てプラスティック製品を年5トン以上提供する事業者には有料化や再利用などの対応について、不十分な場合には社名を公表するなどの厳しい措置が科されるようになった。”

法律を背景に外食各社で脱プラの動きが相次いでいる。「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは10月から全国約1250店舗でコメを原料に配合したバイオマスプラスティック製のフォークやスプーンを導入。スターバックスコーヒージャパンも6月、全国の店舗で冷たい飲料にプラスティックの蓋を付けずに提供する取り組みを始めた。その他、壱番屋すかいらーくホールディングスなど大手で脱プラの動きが進んでいる一方、中小の居酒屋やレストランなどではまだ取り組みはそこまで進んでいないとの指摘もある。新型コロナウイルス禍では料理の持ち帰りや宅配なども増えている。外食各社は環境配慮の取り組みが一段と求められている。

Follow me!