札幌のザ・ノース・フェイス旗艦店

ゴールドウィンが展開するザ・ノース・フェイス(The North Face)は国内最大のアウトドア・ブランドです。街中を歩いていても、ウェアやバッグを身につけた人をよく見かけます。その最大規模の店舗が札幌のあり、地元の機関と連携してスポーツと観光を組み合わせた事業を推進しています。

2023年10月4日付け日本経済新聞電子版に掲載された記事より、

札幌市のザ・ノース・フェイス店舗

札幌市に国内で最大規模のザ・ノース・フェイスの店舗がある。商業施設内の「ザ・ノース・フェイス+ サッポロファクトリー」だ。売り場面積だけでなく、取り扱うブランドや商品点数、売り上げも最大級。商標権を持つゴールドウィンは北海道の研究機関と連携しスポーツと観光を組み合わせて展開している。店舗があるのは札幌市内中心部の商業施設「サッポロファクトリー」。スポーツやアウトドア好きから家族連れまで様々な層の利用者でにぎわう。ショップの面積は約1260平方メートル。スポーツ衣料や日常使いできるアパレル用品から、キャンプや登山用品まで幅広く取り揃えている。”

“「なんでもそろう」とゴールドウィン販売本部札幌営業所の渋谷和宏所長は胸を張る。店内では季節ごとにテーマを決め展開するスペースやアウトドアスポーツを楽しむための商品を扱うエリア、子供向け用品を集めたキッズゾーンなどを設けている。キャンプ道具を扱うエリアでは、テントやシュラフ(寝袋)などを実際に広げた状態で展示し「どうやって使えばいいかを見せるように工夫している」(渋谷氏)。また利用者が使用体験できるように商品を広げられる場所も確保する。扱うのはノース・フェイスブランドだけではない。同社が商標権を持つマリンウェアの「ヘリーハンセン」や自社ブランド「ゴールドウィン」など合計10近くのブランドを扱う。”

“広さと多様なブランド展開から、道内でのハブ機能を持ち、国内でも有数の旗艦店と位置づける。道内では札幌圏以外からの来店者も多いという。売り上げは同社が国内に持つ直営店の中でも最大規模だ。同店は1993年に開業した。当初の売り場面積は約80平方メートルだった。移転や拡張を繰り返して、2019年にキャンプ用品を扱うエリアを拡張し現在の1200平方メートル超の売り場を持つ国内最大面積の店舗に成長した。”

ゴールドウィンは北海道での展開を広げている。2023年に開業したプロ野球日本ハムの新球場を核とする「北海道ボールパークFビレッジ」(北海道北広島市)に新店を開業した。ほかにも札幌圏以外では知床やスノーリゾート、ニセコなどアウトドアが盛んな地域にフィールド型ショップも展開する。9月にはゴールドウィンとして初めての産学連携として、北海道大学観光学高等研究センターと包括連携協定を結んだ。アウトドア分野での観光について共同研究しアウトドアスポーツと観光の融合などを目指す。同社の渡辺貴生社長は「新たなライフスタイルツーリズムを見いだし、新しい価値を提供していきたい」と語った。夏のキャンプや登山、冬のスキーをはじめとしたウィンタースポーツなど北海道はアウトドアアクティビティーが豊富だ。ゴールドウィンは知床や阿寒・摩周などの国立公園でのツアー企画にも取り組む。アパレルやアウトドア用品販売にとどまらない新しい北海道展開を目指す。

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